本当に感謝しているなら

昨日は今年初めてのクリニック受診日でした。


診察室のドアを入った私に先生が「あれ? あんた、何があったんや。まるで別人みたいな顔しておるぞ。年末とはまるで別人や。」と言ってくださいました。

浜松で過ごしたクリスマスから・・新月・・年末と・・ありがたことに何名かのサバイバー(ステージⅣと言われても何年も生活している方や、余命1ヵ月と言われたのに10か月後・・転移していた肺・肝臓・膵臓・骨の転移巣が消えていた方など)にお会いしたり、直接お話を聞かせていただく機会に恵まれたことなどをお話しました。

その中で・・私がブレていること・・それは私も自覚していながら、どうにもできないでいた状態だったのですが、そのことに関して大きな気づきをくださった方がおられました。

私は「どんな治療法を選べば私は助かるのだろう。。」と考えに考え、新たな情報に出会ったらそちらにフラフラ・・・まて別の情報が入ったら、またそちらへ・・・という状態でした。それが「ブレている」ということだと思っていました。

でもお話が進む中で、そうではない!と、ようやく分かりました。

「どんな治療法を選ぶか」は後からついてくるもので、まずは
「私は治す。治る。」その気持ちをしっかり持って、それだけは手放さないこと。
それが「ぶれない」ということであり、すべてはそれに尽きる。

その想いさえあれば、きっと私自身に必要な治療法に出会ったり見出したりできる。

やっと・・それが分かりました。

スキルス胃がんのステージⅣからサバイブしている方の存在も知り、2カ月もの時間がかかりましたが、やっと、「私は治る。私は治す。癌は治る病気だ。スキルスだってステージ4だって治るんだ。」と思えるようになりました。


そして昨日の朝・・昨年8月のクリスタル研修で、ゆりあ先生がある方にお話された場面が、ふっと浮かびました。

そして再びやっと・・・分かりました。

本当に、本当に・・・ゆりあ先生がその方におっしゃっていた言葉は、
私にこそ必要な言葉だったのだと・・やっと分かりました。

あのクリスタルの会場では・・どこか他人事だったのです。


私の癌の治療について、旦那さんは
「お金のことは何も気にせんでえぇ。あんたが『これはイイ!』と思ったら、
 オブジーボでも免疫療法でも何でもしてえぇんやで」と言ってくださっていました。

実家の父も、義母も、経済的なことは気にしなくていいと言ってくださっています。
7月に他界した義父が残してくださった遺産もすべて使っていい、とまで言ってくださってて。。。

でも私は?

私は遠慮がありましたが、その一方では
「私、こんなに動けなくなって・・痩せて・・食べれなくて・・痛くて・・
 こんな病気になって可哀想なんだから。」と思っていました。
周りにそう思わせようとしていました。

なんて甘えた子どもだったんでしょう。。。


「感謝している」・・・そう言っていたけど、ほんとに?

本当に感謝しているなら、死に物狂いで、自分を治すための努力をするでしょう。
でも私はそうじゃなかった。
「ほら見て。私、可哀想。ほら、可愛がって。」そうアピールしていたのですから。

家族だけじゃない。JHASの皆さんにも、友人たちにも、皆の愛に甘えて
皆の愛の上に胡坐をかいてのほほんとしていただけだった。。そこに真の感謝はなかったです。


自分を癒せるのは自分だけ。
自分が作った癌ちゃんを光に還せるのは自分だけ。

他の誰かが薬を飲んでくれるわけも、痛くなってくれるわけもなく
私が、私のために、努力するしかない。
それを一生懸命にすることが、感謝している姿なんだ。


このことに・・やっと・・気が付かせていただきました。


それがあったためでしょうか?
今年初めての受診で、先生に先ほどの言葉を言っていただいたので
この一連のことをお話しました。

また杉浦さんという歌手でサバイバーでもある方が、とても謙虚な方で・・
私が「ありがとうございます」という立場だったのに、杉浦さんはその私に手を握って、
「ありがとうございました。」と頭を下げてくださったことがあって・・・
「あぁ・・これが謙虚ということなんだ。。。」と衝撃を受けたこともお話しました。

すると先生はこのようにお話くださいました。

「ケリーターナーさんの本を、あんたも読んだやろ?
 その中に、謙虚であること、謙虚であれば周りの愛をしっかり受け止めて
 癌を治していく力になることが書かれていたやろ?
 杉浦君に会ったり、色んな人にあって、みんなの愛に気づけたということは
 あんたの中に謙虚さが芽生えてきた。っちゅうことや。

 あんた、やっとスイッチが入ったな。
 よし、ここからやぞ。
 
 漢方もあんたには合ってるみたいやし、それもあんたが『いいかも』と感じるなら
 続けたらよろし。下痢するのは解毒が始まってるからやしな」

実は年明けから左股関節の痛みが悪化しており、骨転移を少し考えていることをお話したら、それに対しても

「焦らんでえぇ。焦らんでえぇで。
 あんたのタイプの癌はな、心と体が調整できるまでは、身体の中でかな〜〜り暴れるはずや。
 色んな症状も出てくるやろ。
 心と身体を調整するのにどうしても3カ月くらいはかかる。
 あんたは、ようやくそれが整い始めたところや。ここからや。
 まずは果物をしっかり摂り。色んな節はあるけどNaポンプを止めるのに果物がえぇんや。
 そして尿のPHを上げて、癌が育ちにくい身体をどんどん作っていこう。
 そしたらな、5月頃に、あんた、また化けるで。」

と言って豪快に笑っておられました。

こういう暗示なら・・とっても嬉しい〜〜〜と思って素直に受け止めました。


この日、看護師さんたちも「身体の調子がいいんですか?なんか別人みたいですよ。」と。
体調自体は決してよくはなかったのですが、そう伝えると
「そうですか。でもきっと・・自覚するのとは違って、体そのものは良い方向になっていってる気がしますよ。
 身体からにじみ出てくるものって、不思議と伝わるんですよ〜〜。」と言ってくださいました。


本当に嬉しくて。。。

痛くても、少々しんどくても、私、頑張れる!! と思いました。


皆様、ず〜〜〜〜〜〜〜っと愛し続けてくださって、ありがとうございます。

私、大人になって(時々子供になるのも許して)、自分で自分を治す努力、していきます。

アロマをやっててよかった。

皆に出会えてよかった。

癌になってよかった。

癌は生きなおすチャンスを与えてくれてる。

ありがたいです☆


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