ゆっくりと・・・

昨夜から今朝にかけては介護老人保健施設での夜勤でした。

夜勤の看護師は自由な時間が比較的たくさんあります。
利用者さんのコールは介護士さんが対応され、そこで医学的判断を要する場合のみ看護師が呼ばれるので、深刻な状況が起こらない日はいくらか余裕があるのです。。

なので眠れない利用者さんに少しだけ・・アロマトリートメントで行うようなハンドマッサージをさせていただきます。
それが私の夜勤の楽しみの1つ。(あとの楽しみは・・夜食♡)

昨夜はご病気の後遺症で足の自由がきかなくなって反射が亢進し、こむらがえりの痛さで眠りにくいAさんと、
心臓・腎臓・皮膚のご病気を持っていらっしゃって・・少ししんどくなっておられるBさんにマッサージさせていただきました。

Aさんはコールの対応に介護士さんでなく私が来たことに驚いていましたが、以前も夜中にマッサージさせていただいたことを覚えておられ、喜んでくださいました☆

わずかなツボの刺激でも筋肉がビクン・ビクン!と反応して痛みにつながらせてしまうので、ただただ・・
「らくになりますように〜〜。。。」
「ゆっくり眠れますように〜〜〜。。。」
「がんばってくださっててありがとう。。。」
という想いでエネルギーを流すことがメインの施術になります。

Bさんは厳格なお仕事をされていたこともあってか・・素直に人に甘えるのが難しいご様子です。
私もとても似ているところがあって・・素直に言えないから、何とかかんとか理由をこしらえて人の注意を向けようとする、ややこしいところがある(いや、「あった」と過去形にしよう!)のです☆

先日はBさんの一言に大きな影響を受けさせていただいて、しばらく心も落ちましたが、
ホリスティック・アロマでも学ぶようにすべては自分の鏡で、「私自身をBさんに見せていただいたんだな〜〜」と腑に落ちてからは、いつか機会があればトリートメントをさせていただこう!と思っていました。

すると昨夜、何度か特に用事のないコールがあるということで、次のコールの時に私がお部屋に行かせていただき、足や背中をマッサージさせていただきました。

「あ〜〜、気持ちいい、気持ちいいわ〜〜〜」と何度も言ってくださって・・・
硬く張った背中がBさんの今までの長い人生を懸命に生きていらっしゃったことを物語っているようで・・・
「ありがとうございます。」としか思えなくなりました。

ご老人が私に教えてくださることは言葉ではなく、身体をとおして伝えてくださることばかり。。。

そして・・ホリスティック・アロマの施術だからこそ、どのような状態の方にもさせていただけること・・・これも感謝なのです。

私を育ててくれた実の祖母にも、61歳でこの世を去った母にもアロマトリートメントというお返しができなかったけど、
今はご縁あるご老人の方にさせていただけるのが嬉しいです。

施術には普段の生活が如実に現れるから、毎日を楽しく丁寧に生きて・・
これからも1つ1つの施術を精いっぱいさせていただけるようにがんばりましゅ♡