お引越し。

今日も京都は快晴。光溢れる中、お寺のご本尊さまのお引越しが始まりました。

おかげさまで改修工事は驚く速さで進み、築40年には見えないです〜。

檜づくりで趣のあるお宅なので、少し手を入れると大変落ち着く雰囲気になりました。
見えないところも丁寧に補修してくださり、例えば家自体をギャッジで持ち上げて、床下の木を丈夫なものに差し替えたりもしているのです〜。

色々な方が、ご本尊さん達を迎えるにふさわしいように・・・
そして、大工さん達が「この家に見合うように素材を使わせてもらえないなら、やりません！」と言うくらいに、素晴らしい素材を使った造りなのだそうで、最初にこの家を建てた方々の想いにも添えるように・・・補修してくださった家です。
とってもありがたいです。

そこにご本尊の如意輪観音さまをはじめ、江戸時代から開帳されることのなかった7体の観音さまや、厨子を守っていた不動明王や愛染明王、弘法大師像や諸々の仏像を、とても丁寧に運び入れてくださいました。

パパりんの後輩が京都でも信頼される大きな仏具屋さんなので、そこにお引越しをお願いしましたが、仏師さんも数名同行してくださり、何一つ損傷することなく無事に移動させてくださいました。

仏像は・・・それはそれは素晴らしくて・・・
特にご本尊さまは・・・鎌倉時代、後鳥羽上皇のお母様が作らせたものですが、仏師も「申請すれば国の重要文化財以上になる貴重な素晴らしいもの。博物館なら正面でガラス内に展示するでしょう」と太鼓判をおすような美しさで・・・
お引越しのために魂を抜いていただいてるのですが、見ているだけで涙が流れてくるお姿です。

秘仏なので写真を公開できないのが残念。。。

1192年から、ずっと受け継がれているお寺と仏像・・・しっかりした家に迎えられるように色々な方が手を尽くして携わってくださり、みんなで未来に繋ごうとしています。本当にありがたいことです。

この流れが淀まぬようにコマメに奔走し、見守っているパパりん・・・パパりんの頑張りも素晴らしいです。
ご先祖さまも喜んでくださると思います。

明日は天蓋や厨子のお引越しです。どうか明日も無事でありますように。。。