教わるべきことを、教えていたのですね。

今日はサンダルウッドの香りの中で、レポートの採点とコメント記入に励みました。

今秋通わせていただいた看護専門学校の学生さんが提出されたレポートです。


拝見すると、どれも秀逸で・・・ 


内容は確かに、授業の中で私が皆さんにお伝えしたことや、皆さんに伝わるといいな。。。と思いながらお話したことなのですが、


演習を通して、皆さんが体感されたことを、ご自身の言葉で語ってくださり・・・


さらに、そこで気づいたことや知ったことを、大切な家族や、患者様に実践したことも述べてくださっていたりして・・・


読みながら何度も泣きそうになりました。


脈拍を測りながら患者様の呼吸に自分の呼吸を合わせると・・・いつのまにか患者さまの呼吸が、ゆーったりとしはじめた。というお話や、


周りに比べて、自分がとても劣っていると思う・・・それが「思い込み」だと気づいて、考え方を自分で変えて乗り越えた。というお話や、


患者さまから話を聞きだそうとしている自分に気が付いて・・・ ただ呼吸を合わせて過ごすことを意識し始めたら、今まで沈黙の多かった患者さまが色んなお話をしてくださるようになった。というエピソードや、


子どもが泣く時、哺乳瓶をくわえさせていたけど、泣く声と呼吸に合わせてさすると、さする手が優しくなって・・・ 泣く声が止んだ。というお話や、


患者さまが窓の外を見ている・・・その視線の先を見て、「紅葉がきれいですね。」と言ったところ、山が大好きだということや、そのほか沢山のことを初めてお話ししてくださった。とか、


枚挙にいとまないくらい、感動するお話がたくさんで・・・

みなさんが授業での気付きを気付きで終わらせず、実践しておられることが、よぅく、よぅく・・・伝わってきました。


さらに・・・ 何名かの方が、本文とは別に書き添えてくださっていたのが・・・


「先生がおっしゃっていた『感謝』を忘れないでいようと思います。」


という言葉でした。



「お話を聞かせてくださって、ありがとう。」


「時間を共にしてくださって、ありがとう。」


「出会ってくださって、ありがとう。」


「生まれてきてくれて、ありがとう。」


そういえば、たくさんの「ありがとう」を、
授業の中で皆さんに言っていただいていたのでした。


授業をさせていただいたのは、丁度、JHASのディプロマを取得させていただき、とても大きな気付きをいただいた後で・・・
「感謝」を大切にしていたときでした。


学生さんの素直なレポートで、あのときの自分を思い出し・・・
私自身がここ最近、感謝の気持ちを忘れかけていたことに気づかせていただきました。


皆さんにお伝えしていたことは、実は、私自身があらためて教わらなくてはいけないことだったのですね。


時が経って・・・ 必要な・・・ 今、帰ってきたのですね。


看護学校の皆さんが、愛のお返しをしてくださったのだわ。と、ありがたく思いました。


T市の看護学校の皆さま、本当にありがとう。


こちらの学校では、また来年度も同じ講義を持たせていただきます。

また別の看護学校からも、お話をいただいています。


「教わらないといけない私だから、お伝えさせていただいてるんだ。」


そのことを忘れないでいよう。と思った今日でした。